ふたばっ子だより

2025年11月5日

絵本に親しもう

日本では、今、一日一軒の割合で、街の本屋さんが減っているそうです。その原因の一つに、書物のデジタル化があげられています。新聞をとらない人や、年賀状を電子メールで済ませる人なども増え、さまざまな場面で、デジタル化を感じるようになってきました。それだからか余計に、こども園で子ども達が絵本を楽しんでいる姿を見ると、正直なところ、ほっとします。

たくさんある絵本の中から、自分で見たい絵本を選ぶ。自分でページをめくる。時には前のページに戻ったりする。気に入った絵本を何度も選んで同じことを繰り返す。こうした幼い子の主体的な行動は、ふと、紙媒体だからこそできるのではないかと思ったりします。もっと幼い子らも、やはりお気に入りの絵本を探してきて、保育士に「読んで。」と言わんばかりに、片言で差し出しています。絵本を介して、積極的にコミュニケーションをとろうとしているのです。幼い子らのこうした様子は、絵本を選び、運び、紙に触れ、人と関わる経験が、書物をデジタル媒体で読める時代に、とても貴重なのではないかと思わせてくれます。

ところで、ベネッセ教育総合研究所が東京大学と実施した調査によりますと、ここ10年ほどの間に、子どもも大人もスマホの使用時間が増え続け、読書の時間が減少傾向にあることがわかってきたそうです。また、読書の時間が長い子ども程、語彙力が高いという結果も出ているそうです。(20251026日毎日新聞より)

絵本は、いろいろな言葉を教えてくれます。絵本は、自分の世界を広げてくれます。絵本は、自分の中のいろいろな気持ちを引き出してくれます。

読書の秋、親子で図書館や本屋さんまで散歩に出かけ、お子さんが気に入っている本やこども園で借りた本と同じ作者の絵本を探してみてはいかがでしょう。幼い頃、繰り返し手にした絵本は、お子さんの思い出の一冊として、心に刻まれていくことと思います。

 

園長 北岡 明直