ふたばっ子だより

2026年6月2日

デジタル社会とこども

最近、スーパーや電車内で、親と思われる人が、ぐずる赤ちゃんにスマートフォンの画面を見せ、急に赤ちゃんが泣き止むといった場面をよく目にするようになりました。音に関するトラブルが多い昨今、親世代も周囲に気を配っているのかと大変気になっています。

ところで、生成AIが世の中を席巻していますが、今後、こども達の心身の発達に、デジタル社会がどんな影響を及ぼしていくのでしょう。最近のニュースを見ていると、不安を感じることが多いです。デジタル機器を使うことばかりが先行し、使用に伴うリスクや影響力について、じっくり議論する間もなくデジタル化が急速に進んでいることに、危機感を覚えます。

昨秋、愛知県豊明市では、仕事や学習以外のデジタル機器の使用時間を2時間以内にしようという条例が採択され、物議を醸しました。報道されたとき、賛否両論いろいろな意見があるのだと思いましたが、アンケートの実施をはじめ、少なくともこども達の未来を心から心配しての取り組みであることが感じられました。その後、豊明市のHPに、市長さんのコメントが掲載されておりましたので、一部紹介させていただきます。

「今回の調査で、小学校就学前の幼児期においてすでにデジタル機器に触れている子どもが非常に多いこと、年長児の子どもの2割以上が一日2時間以上デジタル機器を使用していることがわかりました。今後は、保護者だけでなく、社会全体でスマホ等の適切な使用について啓発を進めるとともに、保護者が子どもを泣き止ますためにスマホを子どもに渡すといった必要が生じないよう、外出中に幼い子どもが泣いた時でも周囲の人が許容する社会づくりも必要と感じています。」

さて、保護者の皆様は、豊明市のスマホ条例をどう受け止めたでしょうか。豊明市のHPでは、こども達のスマホのやり過ぎによる睡眠障害についても言及されていました。将来、こども達がデジタル機器とうまく付き合っていくために、また、こども達の健やかな成長のために、デジタル機器をどんな場面でどういったことに利用させるのか、家族で方針を決めておくことが大切ではないかと思います。

園長 北岡 明直